【伊豆】ツーリングガイド|穴場から定番のスポットまで巡る旅

  1. 絶景ツーリング
  2. 97 view

「迷ったら伊豆」というくらいの定番ツーリングエリアとなっているこの土地は、年間を通して温暖な気候に恵まれていることに加え、訪れるたびに新たな発見がある“ワンダーランド”的な奥深さも特徴なのである!

今回のツーリングスポットはこちら

  • 西伊豆スカイライン
  • 黄金崎公園
  • 松崎町のなまこ壁
  • 魚季亭
  • 石部の棚田
  • 白鳥神社の大ビャクシン
  • 吉田海岸
  • 夕日ケ丘 五猿の像
  • 黒船遊覧船
  • ペリーロード
  • Ra-maru
  • 白濱神社
  • 爪木崎灯台
  • 爪木崎俵磯
  • 弓ヶ浜

report●安室淳一 photo●平島 格

※本記事はモーターサイクリスト2021年7月号に掲載されたものを再編集しています。商品の価格、販売状況などは2021年当時の情報です。

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旅人●竹松かみら

モデル・タレントとしてファッションショーやイベント、バイク雑誌などに出演。大型二輪免許取得をきっかけに再びバイクにハマり、休日はモトクロスやツーリングを満喫している。

はじめに

都内から東名高速と伊豆縦貫道を使って一気に修善寺へ。ツーリングのメインはここからで、西伊豆スカイラインを走り、仁科峠を越えて伊豆半島西岸へ。その後、海岸線沿いの国道136号を南下し、マーガレットラインを経て下田へ。下田で1泊し、2日目は下田周辺をメインに巡った。

伊豆ツーリングスポット

西伊豆スカイライン「きれいな富士山とツーショット!」

美しい富士山や駿河湾を望める絶景ラインとして人気の高い道。見晴らしの良さだけでなく、比較的交通量が少なめ且つ道路状況が良好なところも魅力となっている。

きれいな富士山とツーショット!

まずは富士山にご挨拶ということでだるま山高原へ。富士山に見送られ、眼下に広がる駿河湾の美しい景色を眺めながら、西伊豆スカイラインでの走りを楽しんだ。仁科峠を越え、優雅に過ごす牛たちの姿を横目で見つつ最初に立ち寄ったのは黄金崎公園。ここは西伊豆の景勝地となっていて、ドラマのロケに使われたり、奇岩「馬ロック」は近頃ライダーたちにも人気の漫画「ゆるキャン△」にも登場する。その後は、堂ヶ島で海の幸を堪能し、松崎町のなまこ壁や石部の棚田の景観を満喫、そして独特な時の流れを感じさせる秘境、吉田地区で集落を見守る御神木を訪ね、下田に入った。

黄金崎公園「なでしこちゃんと一緒に記念写真!」

駿河湾に面する景勝地、黄金崎にある公園で、展望台や遊歩道、芝生広場などがしっかりと整備され、憩いのスポットとして人気。展望台から見えるのは、日本奇石百選にも選ばれている、頭(こうべ)を垂れた馬の姿に見える「馬ロック」。目の前の海底に金塊が眠ると言われ、その上に立つこの岩は、特に勝負運に強いパワースポットとしても知られている。

公園内ではウッディな造りが温かみのある休憩施設「こがねすと」に立ち寄りたい。喫茶コーナーの他、西伊豆町自慢の逸品を購入できる売店もある。

「なでしこちゃんと一緒に記念写真!」

松崎町のなまこ壁「日本の原風景に触れられる場所」

松崎町は希少な「なまこ壁」の建造物がある町で、日本の原風景に触れられる場所。その名称は平瓦を壁に貼り付け、目地を漆喰(しっくい)で海の生物「なまこ」のように盛り上げることにちなむ。写真映えも◯!

魚季亭「海沿いに来たらまずは海鮮だね」

国道136号沿いにある魚季亭(ときてい)では、目にもおいしい「鯵(あじ)のぶっかけ飯 富士山盛り」(1730円。1日限定30食)をぜひ! 特製ダレ、温泉卵、そして梅昆布ダシと三度の味が楽しめ、腹ペコライダーのお腹を満たしてくれる。

TEL:0558-52-0059

石部の棚田「美しい風景には引き寄せられちゃう!」

ここもバイクと相性の良いフォトスポット。東日本では珍しい石積みの棚田で、眼下に駿河湾を一望できる。初夏は青い海と緑のコントラストが美しい。

白鳥神社の大ビャクシン「一見の価値アリの大ビャクシン、推定樹齢800年の圧倒的存在感」

南伊豆町の吉田地区にある白鳥神社の社前にそびえているのが、県指定天然記念物の大きなビャクシン。根周りは4.1mで樹高は10m、四方八方に伸びた枝ぶりも見事で神秘的な、自然界が作り出した芸術品だ。

吉田海岸「ゆっくりと過ごしたいライダーにぴったり」

海沿いを走り、国道136号の妻良トンネルを抜けてすぐ右手にある小道に入ること十数分、そこに現れたのが“南伊豆の秘境”と呼ばれる吉田地区だ。ここの海岸はとても静かで、時の流れも緩やかに感じられる。携帯の電波も届かず、ゆっくりと過ごしたいライダーにぴったりの場所である。

夕日ヶ丘 五猿(ご縁)の像「夕日とのステキな出会いもご縁かも!」

国道136号、マーガレットライン沿いにある夕日ヶ丘展望広場では、昼間は駿河湾や波勝崎の景観を望め、夕暮れ時には名前のとおり美しい夕日を見られる。敷地内には心を和ませてくれる5匹の猿のモニュメントが建っている。

下田は歴史好きでなくても御存じの“開国の地”。街には開国に関わった寺や記念碑などの史跡が点在し、なまこ壁の古民家がレトロな雰囲気を醸し出している。2日目は主にこの下田周辺を巡ることにした。まずはペリーロードへ。ここはペリー提督一行が条約締結の場、了仙寺に向かう際に通った道とされ、現在もレトロな風景が色濃く残り、タイムスリップ気分を味わえる。訪れるライダーも多く、歴史を感じさせる建物とモダンなバイクは絵になる。

もう少し気分を盛り上げたければ当時の黒船を模した遊覧船を見に行くのがいい。一般的に遊覧船といえば、白を基調とした爽やかな船が多いが、「サスケハナ」号は違う。漆黒の船体は存在感抜群、また、威厳もあって素直に格好いい。黒船に乗って来航気分を味わってみたい気もしたが、楽しみは次回に残し、モダンな道の駅「開国下田みなと」へ。新鮮な金目鯛のフライを豪快に挟んだ人気の下田バーガーを食べ、その後は爪木崎に向かった。爪木崎は、美しい海と花、そして大自然が作り出した奇岩を一度に楽しめるスポットで、旅気分を盛り上げ、時間を忘れさせてくれる。

都心から約2時間半でこんな体験ができ、他にも楽しみ方が山ほどある。確かに伊豆は奥深く、何度訪れても楽しいエリアなのだ。

黒船遊覧船「黒船をイメージした遊覧船」

黒船をイメージした遊覧船「サスケハナ」号で下田港を一周(約20分)するのもアリ。海岸沿いの街並みやペリー艦隊投錨(とうびょう)の地、そして吉田松陰が身を潜めたとされる弁天島を眺められる。

ペリーロード「風情ある街並みで歴史の風を感じてみる」

ペリー艦隊が上陸し、300人の部下を引き連れて了仙寺まで行進をしたとされる長さ約400mの道。現在は、石倉やなまこ壁など趣のある建物が点在し、風情のある川沿いの小径となっている。アジサイや柳も美しい。

ペリー艦隊来航記念碑「私も新たな一歩を踏み出そうかな」

ペリー上陸記念公園内にある、来航を記念して建てられた碑。一行はここから条約締結の場となる了仙寺へと向かったとされている。

Ra-maru「ライダーが大好きなご当地ハンバーガー!下田バーガー!」

道の駅 開国下田みなとにあるバーガーショップ「Ra-maru」の人気メニューは、カラッと揚げた肉厚の金目鯛とカマンベールチーズ&特製ソースが自慢の下田バーガー(1500円)。ボリュームもあって大満足。

TEL:0558-27-2510

白濱神社「すてきなご縁がありますように……」

美しい砂浜で有名な白浜海岸の隣にある白濱神社。ここは2400年の歴史を持つ伊豆最古の宮で、境内には天然記念物をはじめ数多くの文化財がある。また伊豆屈指のパワースポットでもあり、神社の裏手にある海辺の赤鳥居も必見。

爪木崎灯台「白亜の灯台と絶景が見える」

須崎半島の先端に立つこの灯台は周囲に遮るものがなく、誰もが思い浮かべる灯台のイメージにピッタリ。“映える”フォトスポットとしても人気だ。また、周囲は豊かな自然に囲まれ、四季折々の美しい景色も楽しめる。

美しい海と、野水仙も見られる緑豊かな野原、迫力の柱状節理の断崖、そして白亜の灯台と、爪木崎ではさまざまな景観を一度に満喫できる。

爪木崎俵磯「迫力十分な岩柱」

海底火山のマグマが地層の隙間に水平に入り込むと、ゆっくり冷やされて収縮することで幾何学的な亀裂が入った岩体となる。俵磯の岩柱はそれが地殻変動で地上に現れたもの。すぐそばまで近づくことができ、その姿は迫力十分。

弓ヶ浜

おわりに

今回は西・南伊豆のステキな場所をいろいろと巡りましたが、中でも特に印象的だったのは、高い場所から見下ろした景色が新鮮だった石部の棚田と、静かでプライベートビーチ的な感じが良かった吉田海岸。そして、白鳥神社にある天然記念物の大きなビャクシンからは感動とパワーをいただきました。次はプライベートでゆっくりと訪れたいかな! 伊豆には何度訪れても飽きない魅力的な場所がたくさんあるので、皆さんもぜひ!

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全国のツーリング情報誌「Motorcyclist」と提携し、同誌から厳選した情報を公開しています。「Motorcyclist」は、日本各地の美しいツーリングスポット、地元のグルメ、絶景ポイント、隠れた名所などを紹介している雑誌です。この中から特におすすめの情報を選抜し、ライダーの皆様に最新かつ有益なコンテンツをお届けしています。

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