【志賀草津エリアをツーリング】長野×群馬の湖・新道・グルメを堪能

  1. 絶景ツーリング
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長野県と群馬県にまたがる志賀草津道路の周りには、上信スカイラインやつまごいパノラマライン、万座ハイウェーといった有名ルートや、毛無峠、八ッ場ダム、暮坂峠といった名スポットも点在。まとめて巡っちゃおう!

レポート●廣瀬達也  写真●八重洲出版

今回のスポット

  • 道の駅 八ッ場ふるさと館
  • 道の駅 あがつま峡
  • 暮坂の新道区間
  • 野反湖
  • 奥四万湖
  • 旧太子駅
  • cafe KURESAKA
  • 応徳温泉
  • そば処 くれさか

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ふたつの道のコントラスト

東京方面からだと高速道路を下りてから志賀草津道路まで下道区間が長いが、それならその道中も楽しんでしまおうというのがこのルートの提案である。都心を出発点とすれば志賀草津道路へは上信越自動車道の碓井軽井沢ICからの方がわずかに近いが、あえて関越自動車道の渋川伊香保ICを利用することで、八ッ場ダムの完成により整備され走りやすくなった国道145号、さらには国道が整備されたおかげで一段と交通量が減ってマイペースな走りが楽しめるようになった県道55号などを巡っていくルートだ。

渋川伊香保ICからは、国道353号のバイパスが渋川市内から上信自動車道として整備が進められており、中之条町までの所要時間は以前よりかなり短縮されている。八ッ場ダムに近づけば、周辺の道路は自動車専用道路並みとなり快適な移動が可能。設備の充実した道の駅や日帰り温泉施設もあるし、JR吾妻線の駅に直結する川原湯温泉駅キャンプ場などもある。また何より、山深い場所でありながら巨大なダムが作り出す雄大な風景を楽しむこともでき、飽きが来ない。

整備が行き届いている分、山道ならではのワインディングを走る楽しさは少々減ってしまったが、往復のいずれかで中之条町から県道55号を利用すれば、比較的交通量の少ない山道で心地良いペースのローリングを楽しむことが可能だ。八ッ場ダム周辺のような、今風の洗練された施設こそないし、多少は整備が進んでいるとはいえ、昔ながらの山道は森閑とした雰囲気を楽しむには十分なのどかさに満ちあふれており、詩碑が立つノスタルジックな暮坂峠の風景も、また落ち着いた風情を漂わせている。なお、ダム建設のために JRの線路や駅舎が移設されたのに伴って川原湯温泉の宿や家並みが軒並み移転、ほぼ全てが新装となったのに対して、県道55号沿いにある沢渡温泉は昔ながらのノスタルジックな景観と静寂に包まれている。沢渡温泉以外では、暮坂峠にカフェが、峠から西に下った所にそば屋が一軒ある程度というある意味での“不便”さが作りだす独特な雰囲気も、この道の魅力のひとつである。

このように基点のひとつを中之条町の市街地、もう片方の基点を草津温泉市街地とし、ほぼ平行に走る北上州の2本の道の雰囲気の違いを観察するのは実に面白い。できれば志賀草津道路を訪ねる際にこの2本の道を往路復路で走り分けるのがお薦め。志賀草津道路のサブルートとして紹介した前項のコースと組み合わせてみても、さらに面白くなるだろう。

志賀草津道路の西側の起点、草津温泉のさらに西側にある山間部をこのルートで周遊すると約71km。八ッ場ダム完成後に訪れたことのない人は特に目新しく感じるはず。なお、中之条町の小川交差点から関越自動車道の渋川伊香保ICまでは約27km。

道の駅 八ッ場ふるさと館

八ッ場ダムは計画発表から68年を経て2020年に運用開始。道の駅 八ッ場ふるさと館はダム湖に架かる不動大橋の北側のたもとに位置し、地元の特産品直売所やレストラン、焼きたてパンを提供するコンビニなどもある。

また、八ッ場ダムのガイドツアーの実施やレンタサイクルの貸し出しなども行っており、観光基地としての役目も果たしている TEL:0279-83-808

道の駅 あがつま峡

敷地内に温泉やドッグランなどの施設がある道の駅。左写真のデビルズタンバーガーは東吾妻町の「おらがまちづくりプロジェクト」にて考案されたご当地バーガーで、植物としてのこんにゃくのことをその花の形から英語でデビルズタンということにちなんで、地元のブランド豚である「やまと豚」のひき肉と地元産こんにゃく入りのメンチカツ、地元産野菜、舌に見立てたベーコンをパンで挟んだもの(500円) TEL:0279-67-3193

暮坂の新道区間

沢渡温泉を経由して国道353号と国道292号を結ぶ県道55号の暮坂峠付近は道が改良され、かなり走りやすくなっている

野反湖

標高1500mに位置する、周囲約12kmのダム湖。2000m級の山々に囲まれ“天空の湖”と呼ばれる。アクセス路の国道405号は狭く曲がりくねっているが、湖の周辺は解放感たっぷり。高山植物の宝庫で、特にキスゲの花が咲き誇る7月頃が人気。キャンプ場もある

奥四万湖

国道353号の最奥部に位置するダム湖で、雪解け水が流れ込む時期に美しいコバルトブルーに染まることで有名。周遊路がある

旧太子駅

鉄鉱石を運ぶために作られた駅で、貨車に鉱石などを積み込むためのホッパー棟と呼ばれるコンクリート製の施設が残されている。また、貨車や駅長室は貴重な鉄道資料室として公開されている。

cafe KURESAKA

暮坂峠に立つ若山牧水の詩碑“枯野の旅”と道を挟んで反対側にあるカフェ。ホットサンドプレート(800円)や、峠の湧き水でいれた深みがある味が評判の暮坂コーヒー(500円)などを頂ける TEL:050-3698-5005

応徳温泉

道の駅 六合(くに)に隣接して、温泉宿と入浴料500円の日帰り温泉がある。写真はかつての養蚕農家を改築した「お宿 花まめ」(TEL:0279-95-3560)で、ノスタルジックな雰囲気が魅力となっている。

そば処 くれさか

県道55号沿いにポツンと建つそば屋で、その日に作った分がなくなると閉店らしく、日によっては昼前には閉まることもあるという。そばは900円からで、4800円の六枚盛りまで増量できる TEL:0279-95-3075

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